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オススメ漫画「ぼくらの」悲しいけど深い!泣ける!葛藤の物語

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2017.10.l6 更新

最近いろんな漫画を人から借りて読んだり、薦められて読んだりしているゆううにい@hara2_yusuke)です。

突然ですが、あなたは「他人に一つだけ漫画を紹介する」としたら何を紹介しますか?誰しも思い入れのある漫画、読んだときに衝撃を受けた漫画、大好きな作品がありますよね。

オススメがありすぎて1つに絞れない人結構いるんじゃないでしょうか。私も他人に「オススメの漫画は?」と聞かれた時、何を薦めようか迷うことが多々あります

今日はそんな私がお送りする、めっちゃ面白い&ちょうどいい知名度の漫画を1つご紹介します。

お勧めする基準

既に薦める必要がないくらいまで知名度が上がってしまっていると、せっかく薦めても「それ知ってるよ現象」が起こってしまいます。例えば進撃の巨人とか。大好きだけど、もう誰もが知ってる。

やはり人に薦める以上、その人が読んだことのない魅力的な作品を紹介したいと思いますよね。

上記の点を踏まえて、今回は私が長年にわたって人に薦め続けている大好きな漫画「ぼくらの」を紹介したいと思います。

知っている人は温かい目で読んでいただけると助かります。※ネタばれなし

 

ぼくらの

概要

『ぼくらの』は、鬼頭莫宏による日本の漫画。 『月刊IKKI』(小学館)において2004年1月号から2009年8月号まで連載され、IKKI COMICS(小学館)にて全11巻で単行本化されている。2007年4月にテレビアニメ化され、2007年5月からは小説版『ぼくらの〜alternative〜』が全5巻で刊行された。

引用元:「ぼくらの」フリー百科事典 ウィキペディア日本語版より
最終更新 2017年6月3日 (土) 13:13 UTC
URL: http://ja.wikipedia.org/

上記の通り「ぼくらの」は2007年にアニメ化されています。主題歌の「アンインストール」が有名ですよね。

そう、この「ぼくらの」も面白さが保証されている有名な作品側の漫画なのです。「あれ、さっき言ってた薦める必要がない有名な作品と一緒では?」と思われた方、確かにその通りなのですが、少し異なります。

 

「ぼくらの」は漫画の連載中(ストーリーでは中盤のあたり)に同時進行でアニメが放送されており、当時はまだ漫画でも物語の結末が明らかになっていませんでした。

そのため監督が原作者から「ストーリーの続きやキャラクターの関係」を聞いたうえで、オリジナルとして自由に作成した別の物語となっているのです。

 

私はアニメで「ぼくらの」という作品を知り、後から漫画を読みました。アニメは声や動きがあるため、漫画よりも状況がわかりやすいうえ感情移入もしやすいと思いますが、個人的な感想を言わせてもらうと私は「漫画」の方が好きです。

この漫画は「アニメは見たことけど漫画は読んだことがない」という方にも薦めることができます。あと全11巻という読みやすい巻数もポイントですね。

 

あらすじ

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2013年 模写

夏休みに自然学校という校外学習に参加した15人の少年少女たち。彼らは自然学校の舞台である町の海岸沿いに洞窟を発見します。中に入り暗い通路を抜けると照明や怪しげな機材が設置された場所にたどりつき、そこでココペリと名乗る謎の男に出会います。

ココペリは彼らに「私が作ったゲームをやってみないか。」と誘います。ゲームの内容は「子供達が無敵の巨大ロボットを操縦し、地球を襲う巨大な敵を倒して地球を守る」というものでした。

 

話を聞いた彼らはただのゲームだと思い、主人公のうちの一人「ウシロ」の妹「カナ」を除いた14人が、ココペリと契約を結びます。

その日の夜、突如として黒い巨大なロボット未知の生命体が出現し、彼らは全員ロボットのコックピットに転送されます。そこで待っていたのは、洞窟にいたココペリと、奇妙なマスコットの「コエムシ」でした。

これが主人公たちの最初の戦いであり、ここから始まる壮大な戦いに巻き込まれてしまいます。そして戦いを重ねるにつれ、この戦いの真の意味を知ることになります。

 

ここで伝えておくと、この物語はよくある
ロボットに乗って悪に立ち向かう勇敢な少年少女のお話ではありません。

この漫画を読むと必ず1度絶望します。絶望。(大事なことなので2回書きました)非常に暗く、重いテーマで描かれています。

悲しいけど深みのあるストーリーに号泣しつつも、ページをめくる手が止まらない、そんな作品です。あらすじだけ見るとよくある「ロボットもの」のような印象を受けますがそうではありません。

戦闘シーンももちろんありますが、そこに重きを置いておらず、戦いに巻き込まれ、避けられぬ運命に直面した彼らの苦悩や心情の変化といった心理描写がこの漫画の魅力であり、15人の主人公たちの心の葛藤を描いた物語です。

 

舞台

近未来の日本が舞台。作中で正確な時代は明示されないが、兵器の型式から2036年の直前であると見られています。登場する街は「八王子」に似た「七王子」など、実在する地名をもじったような場所が多数登場します。

 

魅力的な主人公たち

あらすじに書いた通り、この漫画は主人公と呼べるキャラクターが複数人登場し、様々なキャラクターの視点で物語が描かれ、進行していきます。主人公の少年少女たちは14人の中学生と1人の小学生の合わせて15人。

全員が個性溢れるキャラクターになっており、それぞれ家庭の事情であったり周囲の環境に対し、何らかの悩みや不安を抱えています。どこか心の闇を抱えていたり、辛い過去を経験していたり...。

 

個人的に一番思い入れのあるキャラクター

私が読んでみて一番思い入れのあるキャラクターは「矢村 大一(ダイチ)」です。

彼には3人の兄弟がいて、母親はおらず、父親は幼い彼らを残して失踪してしまったというとても過酷な状況であるにもかかわらず、たくましく生きている少年。

残された兄弟を守るため、ダイチは学校に通いながら新聞配達のアルバイトをし、兄弟たちも兄を慕いお互いに支えあいながら暮らしています。

叔父一家から親身な援助を受けており同居を勧められているものの、「父が帰れる場所を残して置きたい」という理由で断り、以前の持ち家に住み続けています。

家族思いのダイチがこの戦いに巻き込まれたことで、心境に変化が起こったり、兄弟への愛の強さを垣間見ることができるシーンがとても印象的なキャラクターです。

 

ぼくらのが持つ緊張感

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この作品には最初から最後まで感じられる「緊張感」があります。単なる戦闘シーンの緊張感だけではありません。

ぼくらのが持つある事柄が理由で、戦闘シーンのみならず、主人公たちが生活する日常のシーンにまで緊張感が生まれています。

これはネタばれになってしまうので詳しくは書けませんが、この緊張感に読者は魅かれるのだと思います。

新しい作品というわけではないのでネタばれについては気にしなくてもいいのかもしれませんが、核心に触れる部分を前知識無しで読んでいただきたいので書きません!笑

 

まとめ

  • 世界観や設定が秀逸であり、人間の心理描写が魅力
  • 読みながら考えさせられ、読んだ後は必ずもう一度思い返してしまうような漫画

好みが分かれ読み手を選ぶ漫画ですが、これほど心に残る物語はなかなかないと断言できる漫画だと思います。

もし興味がありましたら、ぜひ一度読んでみてください。また、どなたかオススメな漫画があれば教えてください!

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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