今日紹介するのはジャンプ+にて連載中の藤本タツキ先生による「ファイアパンチ」という漫画です。2017年10月現在、コミックスは6巻まで発売されています。
2016年9月に宝島社の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編で第1位にランクインし、一気に名を知られることとなった作品です。
衝撃の第1話が公開され、SNSなどを通して瞬く間に話題となりました。私も初めて読んだ時は少年漫画では珍しい残酷さと、作品の持つインパクトに一気に惹かれていました!
表紙
かなり目を引く表紙になっています。これが主人公のアグニですね。アグニの持つ能力(祝福)については後述のあらすじの中に記述しています。
あらすじ
文明が滅び、氷の魔女によって全てが雪と飢餓に覆われた世界で人類は生きながらえ、世界中で祝福と呼ばれる超能力を身につけた人間が生まれ始めます。
主人公のアグニは傷が瞬時に再生する「再生」の祝福を持ち、唯一の肉親である妹のルナと共に暮らしています。ルナもアグニ同様の「再生」の祝福を持っていますが、アグニほどの再生力はなく、傷の回復には多くの時間が必要なのでした。
彼らの住む村は生まれ故郷ではないものの、アグニは過去に村人に命を救われた経験があり、飢餓で苦しむ人々を救うべく、体の一部が切断されてもトカゲの尻尾のように生えてくる「再生」の祝福を使って自分の腕を切り、食用として村の皆に配り飢えをしのいで生きていました。
そしてあるとき、「氷の魔女打倒」を掲げた自由の国「ベヘムドルグ」の幹部ドマは、彼らの住む村が人食いの村であることを知ります。
ドマはアグニたちを「消えない炎」の祝福で村ごと燃やしてしまいます。
燃え朽ちるまで決して消えない炎を受けたアグニの体は、瞬時に傷を癒す再生の影響で燃えても燃えても傷を治し続けます。一生解放されることのない苦しみを与えられたアグニは、その憎しみからドマへの復讐を決意します。
全身を覆う消えない炎はアグニに痛みを与えると同時に、最強の武器となるのでした。
読んでみた感想
この漫画には様々な特殊能力を持った「祝福者」が登場します。不死身の者、炎を生み出す者、電気を生み出す者、鉄を生み出す者、人の心が読める者...。
祝福を使って祝福を持たぬ者の上に立つ人間がいたり、強い祝福者の元で奴隷のように扱われる人間がいたり、祝福をいろんな使い方で生かし、それぞれの理想や思いを抱いて戦う姿に引きつけられます。
氷に覆われた世界で炎を見にまとったアグニは、世界中にいる弱者の希望の象徴になっていきます。
あとアグニのことが大好きな妹のルナが可愛いです。
復讐に囚われたアグニの行く末と、氷に包まれた世界の謎など、今後の展開に注目すべき作品だと思います!気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。