2019.8.15 更新
2018年もたくさんのゲームの発売が予定されています。
そのなかで私が楽しみにしているタイトルのひとつがファイアーエムブレム(以下FE)の最新作です。
※当記事について、お読みいただいた方から多くの意見をいただきました。ありがとうございます。
最新作「ファイアーエムブレム風花雪月」が発表される前に書いた記事で、今となっては少し考え方が変わってきている部分もありますが、当時の私の率直な意見をそのまま記載しています。
2018年5月現在、公式に発表されている情報としては
2018年2019年発売であること- Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)用であること
- シリーズ完全新作であること
以上の3点が公式から発表されている情報です。
ニンテンドースイッチを据置ゲーム機と見るか、携帯ゲーム機と見るかで変わりますが、据置扱いで考えると2007年2月22日にWiiで発売された「ファイアーエムブレム 暁の女神」以来、実に12年ぶりの据置FEになります。
そこで今回は、一FEファンとして気になっている「従来の硬派なFEなのか、覚醒路線の新しいFEなのか」という点に注目しながら、最新作に望むことなどをずらずらと書いていきたいと思います。
私はSFC 紋章~3DS Echoesまでプレイしてきましたが、どのFE作品も大好きです。
"従来"路線か、"覚醒"路線か
FEシリーズはファンの間で、2012年4月19日3DSで発売された「ファイアーエムブレム 覚醒」以降の作品(Echoesを除く?)と、それ以前の作品とでざっくりと分けられており、それぞれで毛色が違います。
※ここでは覚醒以前の作品を「従来作品」と呼ぶことにします。
従来作品と覚醒以降の作品で何が異なっているのか
シリーズを通して共通しているのは、西洋文明の中世を思わせる舞台設定にファンタジー要素を組み合わせた世界観であること。
主人公は一国の王子であったり、特別な血を継ぐ勇者であったりして、プレイヤーは架空の世界で起こった大戦の歴史をゲーム中のキャラクターを通して体験できます。
ファンタジーとはいえその世界の戦争を扱った作品なので、死んだ味方は復活しませんし、倒した敵もどんどん死んでいきます。
主人公サイドも敵サイドも信念や野望のために戦っているので、シリアスな展開も多く、ファンからは「硬派なゲーム」という印象を強く持たれてきたゲームでした。
そう、暁の女神あたりまではね。
暁の女神のあと、DS用ソフト「ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣」「〃 新・紋章の謎」が発売された段階で、若干の路線変更が行われた気がしましたが、「硬派なイメージ」だったFEがもっとも大きく変化した作品が「覚醒」です。
従来作品は舞台設定やストーリーをきちんと踏まえたうえで、キャラクターとの兼ね合いが見てとれました。
長年硬派と呼ばれ続けてきた理由のひとつですね。
しかし、覚醒以降のFEはキャラ育成やキャラ同士の交流・恋愛要素に重きを置き、従来のFEとは一線を画した作品となりました。
その結果シナリオからは深みがなくなったという意見が目立ち、また舞台設定に似合わないアニメ調のキャラデザと恋愛要素から「ギャルゲー」とまで言われる始末でした。
この路線変更は新規のファン獲得のためのものだったのかもしれませんが、逆に従来作品のファンを遠ざける形になりました。
何故「覚醒」はファンから叩かれたのに、続編は覚醒路線なのか
理由は簡単”売れるから”です。
ここ数年のFEシリーズの売り上げ(国内)を見てみましょう。
- 暁の女神(2007年)
- 17.1万本
- 新・暗黒竜(2008年)
- 26.3万本
- 新・紋章(2010年)
- 27.0万
- 覚醒(2012年)
- 45.5万本
- if(2015年)
- 50.0万本
- Echoes(2017年)
- 19.1万本(年内売上)
新・紋章から「マイユニット」と呼ばれるいわゆるプレイヤーの分身キャラをゲームに登場させ、ストーリーへの没入感を増加させるといった試みが行われました。
今思えば覚醒以降のテコ入れを念頭に置いた試みだったと言えるでしょう。そして覚醒で一気に舵を切ることになります。
また覚醒は全世界累計で193万本(2015年6月末時点※Wikipedia参照)を売り上げており、テコ入れは大成功だったわけです。
これを受け次に発売された「ファイアーエムブレムif 暗夜王国/白夜王国」は覚醒よりも、よりキャラ育成や交流要素を強化した作品になっていて、またもや結果は良好。
完全にFEのイメージを変えた作品となりました。
Echoesの結果も踏まえての考察
もう一点注目すべきなのは、2017年4月20日に発売された3DS用ソフト「ファイアーエムブレム Echoesもうひとりの英雄王」
今作はFEシリーズ2作目にあたる「ファイアーエムブレム外伝」のリメイク作品で、覚醒、if路線にうんざりしていた従来のFEファンからの評価も高く、まさに正統進化したクオリティーに仕上がっていました。
しかし2017年4月に発売されたことから累計売上はまだ未確定であるものの、覚醒、ifと比較すると売上が伸び悩んでいるように見えます。
「やっぱり硬派なFEよりも覚醒路線のFEの方が売れる」といったイメージがより定着したように感じます。
これらの情報から、ニンテンドースイッチ用最新作は「覚醒路線」の可能性が高いと考えられます。
覚醒路線FEに対して気になっている点
昔からのFEファンで覚醒路線を良く思っていない人の中で多い意見として、
- シナリオに面白みが感じられない
- 受けを狙った極端な性格のキャラ
などをよく耳にします。
これら2点に焦点を当てて個人的に感じていることを書いていきます。
シナリオについて
シナリオに関しては別段つまらなくなったとは思っていません。
今私が学生や子どもだったら、普通に楽しくプレイできると思います。
何作も続いているゲームですし、昔からのファンが見たことのあるような展開だったり、新鮮味がなくなったりしてもおかしくないと思います。
ただ昔よりシリアスな要素が減ったかな?という気はしますね。
もともといわゆる王道系のストーリーでしたが、少年漫画などで耳にする「友情・努力・勝利」みたいな要素がより強まってるかなと感じます。
キャラクターについて
最近のキャラは悪い意味でキャラが濃いんです。
特徴的な見た目、特徴的なしゃべり方、それぞれが極端な性格といったキャラ分けをしているため、表面上はキャラが濃く見えるかもしれません。
しかしビジュアルなどから受ける外側の要素が濃い分、そのキャラの性格等を形成した背景といった中身が見えないことが目立ち、逆に薄く感じてしまう。
その点がすごくもったいないというか、キャラを濃くするのであれば、相応にもっと上手くストーリーと絡ませたり、キャラを掘り下げたりすることができたら良いのにと感じてしまいます。
数多くの仲間の中からお気に入りのキャラを育成して戦うゲームなので、必然的に使わないキャラが出てきてしまうんですけど。
従来路線の過去作品はゲーム中の支援会話なんかも、すごくあっさりしているんです。シナリオに直接絡んでくるキャラも決して多くはないけれど、兼ね合いが上手くいっているため気になりません。
結婚・子世代について
一部の作品においてキャラクター同士が結婚するシステムがあります。
会話や、戦闘中にそばで戦うことで支援レベルが上昇していき、最大まで上がると結婚させることができます。
この結婚システムが存在する作品では、後にその夫婦の子どもが様々な理由で登場するのですが、納得できない作品があるんですよね。
- 子世代(聖戦)
「亡き父たちの遺志を継ぐ」 - 好き!
- 子世代(覚醒)
「世界を救うため、未来から来ました」 - おお
- 子世代(if)
「時間経過の速さが異なる秘境で育ったため、年齢が追いついたので参戦します」 - キツイっす
ifさん無理やりすぎない?
たしかに主人公が親世代になると、子世代が活躍するためには未来から来るか、十数年後のお話を展開するかのどっちかになってしまうのかもしれませんが...。
親世代がほぼ全滅した聖戦のころに比べると、ずいぶん都合の良い世の中になったものです。
バーハラの悲劇をもう一度やるのは厳しいのかもしれませんが、それくらい胸を打つFEがまたやりたい...!
若者達は、理想を求めて戦った
しかし、そのゆめもかなわぬまま
戦場に散った
彼らの戦いが
いったい何であったのか
そして、光は・・・・・・・・・ファイアーエムブレム聖戦の系譜 第5章「運命の扉」より
FE新作に期待すること
上記で「覚醒路線は改悪」みたいな書き方をしてきましたが、今のFEにおけるキャラクターとの交流要素や、戦闘システムなどはどんどん進化していて私は好きです。
ん?ということはやはりシナリオが問題なのか(小声)
覚醒は2周、ifは暗夜、白夜、透磨全ルートプレイしました。
FEヒーローズを見ていても感じますが、やはりキャラで押してくると予想されますので、ぜひ新作では面白いストーリーと魅力的なキャラクターのバランスを調整して上手く絡ませてほしいなと思います。
上記の結婚システムがあるなら、子世代の扱いも考えてほしいです。
あとはダウンロードコンテンツですね。FEでは主に追加シナリオや前日譚などが後日追加コンテンツとして配信されます。
正直ifまでは耐えられました。
だがEchoes、テメーはダメだ
某バ○ナムみたいなことはやめてほしい...ソシャゲじゃないんだから...。
良心的な展開を望みます。
FE風花雪月のDLCについて発表がありました。
【FE風花雪月】新作ファイアーエムブレムのDLC(エキスパンション・パス)の価格は高い?他ソフトと比較
E3 2018にて、「ファイアーエムブレム 風花雪月(ふうかせつげつ)」が発表されました!
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